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光ディスクの長期保存性を最大限に発揮するためには、最適な保管環境を用意することと、適切な取り扱いとケア方法を予め知っておくことが大切です。本ページでは、大切なデータを保存していくために知っておきたい“正しい取り扱いとケア方法”をご紹介いたします。


光ディスクはデリケート

CD/DVD/BDディスクの主要な素材であるポリカーボネート樹脂は、思いのほかキズ付きやすく、変質の起こしやすい素材です。ホコリや指紋のふき取りを行う際にも、場合によってディスクに細かなキズを付けてしまう場合があるため、注意が必要です。


ポリカーボネートのキズと劣化の原因

ポリカーボネート(以下、PC)の表面硬度は、鉛筆硬度に例えるとHB程度に相当します。素材の硬度としては、一般的な布やティッシュペーパーの繊維よりもやわらかいものであることから、これらを用いた拭き取りはキズ付きの原因となります。また、キズ付き以外のトラブルとしては、薬品や溶剤による変質があります。PC樹脂は特にアルカリ性に弱く、一部の洗剤を使用することにより、ディスクのPC樹脂が変質し、読み取りができなくなる場合があります。


ディスク保管上の注意

些細な摩擦によっても、キズが付く場合がありますので、使用時以外はケースに入れて保管してください。また、直射日光や、高温・高湿環境によって記録状態が悪化する恐れがあります。できるだけ冷暗所に保管されることをお勧めします。