光ディスクの正しい清掃法
前述のとおり、光ディスクは大変デリケートな素材で作られています。清掃を行う際には専用のクリーナーを使用してください。
拭き取りの方向に注意!
光ディスクは内周から外周へ渦巻状にデータが記録されています。円周方向に連続したキズや汚れは、データ読み取りエラーの原因となりますので、拭き取りを行う場合はディスクの内周から外周に向けて拭き取るようにしてください。
ディスクが読み込めなくなったら
キズによってディスクの読み取りができなくなった場合は、キズを研磨することによって修復できる可能性があります。キズを研磨する機器は市販されていますが、使用方法を誤りますと、キズを増やしたり、ポリカーボネートを削りすぎたりと、状態をより悪化させる恐れがあります。記録層にキズが付きますと、修復は不可能となります。キズの研磨は、専門の業者に依頼し、最適な処理を施すことをお勧めします。
海水/土砂にまみれた光ディスクの洗浄
2011年3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震以降、データ保存に関する危機管理について企業・個人を問わず、関心が高まってまいりました。万が一、光ディスクが海水や土砂にまみれた場合は、以下の手順に従って洗浄を行ってください。
i. 付着した汚れ(汚泥等)の乾燥状態に関わらず、光ディスクを真水(常温程度の水)に浸して汚れを落ちやすくしてください。
(プリンタブルのディスクは、数十分の浸水で激しく吸水し、剥離が発生する可能性があります。また、CDの場合は反射膜剥離が発生します。)
ii. 新しく用意した真水を使い、湿潤した汚れを洗い流してください。その際、表面を布やブラシ等でこすらないでください。汚れを落とす為にこすらなければならない場合は、傷の付きにくい“光ディスク専用クリーニングクロスやウエス等”を用いて軽くこすりながら落とし、汚れが残っていても強くこすり落とさないよう、注意が必要です。
iii. 海水/土砂にまみれたディスクは、水分にさらされたことで劣化が進む可能性が高まります。洗浄が無事に完了したディスクは、新しいディスクに複製されることをお勧めします。
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